高さ 約9,7㎝
胴径 約3,6㎝
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珍しいずん胴型の茶筅筒。
よく見ると、木胎に縦の筋が走っていること、
内側に、節を刳り貫いたと思われる部分があることから、
竹を成型して漆塗、金銀蒔絵を施したお品と考えられます。
凄く上手いというわけではないのですが、
本金・本銀を使い、ぽってりと蒔絵されています。
直線的に生えるたくさんの撫子の中に、一本だけアールを描く百合の花。
琳派の屏風のような構図です。
口縁の金縁も、そう思うと屏風によくある金雲のようです。
金の上に金で花びらの筋を表したり、
銀で花びらを描いた上に金の筋を乗せたり、
金蒔絵の朱漆の下地がちょっと透けて色付いて見えたり、
様々に趣向を変え、花は表現されています。
銀は酸化し、黒く変色して、
作品に時代を経た渋さを与えています。
内側は、
なんといったらいいかな。
錆塗りというのでしょうか。
触ると少しざらざらとする凹凸のある塗り方です。
茶筅付き
¥55000
消費税・送料込
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内側上から/ 下から
正円ではなく歪みがございます