胴径 約6,5㎝
高さ 約7㎝

大橋荘兵衛は、初代が四代中村宗哲(1728~1791)の門人で、
二代、三代に渡り宗哲の工房で仕事をし、
その後見人を務めたといわれる塗師。
三代荘兵衛は八代宗哲(1828~1884)の下職を務め、
九代宗哲の後見人であったそうです。

円能斎は、
1872(明治5)~1924(大正13)の方ですので、
本作品は三代荘兵衛の作品の考えられます。

深みのある宗哲の仕事とは全く違い、
光輝くような塗りです。
渡辺喜三郎の作品に似ています。
喜三郎ほど器胎は薄くありませんが。

水面に一滴垂れて、波紋が広がるように、同心円状に凹凸が施され、
胴部分は細い輪線のくびれが下まで続いています。
黒漆の下から木の木目がわかります。
派手な細工ではありませんが、
高い技術力でなければ作れない通好みの意匠です。
円能斎が好み物を発注されたこともうなずけます。

モノの蓋裏に円能斎の朱漆花押。
箱の蓋裏に
「渦中棗
好み
宗室」
の墨書き

箱の裏に
「塗師
荘兵衛(黒印)」
の墨書き。
蓋表に「拾個の内」
とあります。

円能斎が好み物として10個だけ作らせた作品の一つとわかります。

箱の紐が傷んでいます。

¥110000
消費税・送料込

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大橋荘兵衛作渦中棗円能斎在判

大橋荘兵衛作渦中棗円能斎在判

大橋荘兵衛作渦中棗円能斎在判




 
箱/ 箱裏
 

  
木目がご覧いただけますでしょうか