長径 約18,9㎝
短径 約14,8㎝
高さ 約1,5㎝
□
菱型の銘々皿。
潤み色の漆で地塗して、黒漆で縁から模様を覗かせています。
一枚一枚に違う絵が描かれています。
くるくる巻いた細い羊歯とそれが開いた葉っぱだったり、
蕨だったり、羊歯の葉が縁に沿ってギザギザと描かれたり、一枚の楓が混じっていたり、
機知に富んでいます!
目立たないけれど凝っていて、絵としてもとてもうまい。
玄人好みの装飾。
輪郭を描かない絵の手法は琳派の系統ですね。
薄く削った木胎で菱型の皿を作り、布を着せて漆を塗っています。
縦横に布の繊維がはっきり見えています。
通常は、布目が見えなくなるくらい厚く漆を塗りますが、
本作品は敢えて、布目を残し味わいとしています。
菱って、作るのがとっても難しい形です。
高度な技術力を要します。
布を着せて強度を増し、調度品としての耐久性を上げた手のかかったお品です。
角の布が擦れて、少しだけ木胎が見えている個体がございます。
箱の蓋裏に墨書きされた
「橘屋友七」は、
京都の名工・長野横笛(おうてき)が江戸時代後期の起こした橘屋の門人で、
明治初めの頃に活躍した、浅野友七と考えられます。
形がひな祭りの菱餅に通じます。
三月のしつらいにぴったりと存じます。
また、羊歯は遥か古代から姿を変えずに繁栄し続ける植物。
小さく丸まって生まれ出て、大きく広がる縁起の良いモチーフです。
これ見よがしがお好きでない、
大人テイストの方に。
¥60000
消費税・送料込

□
裏


角の傷み程度
蓋裏

□
