本紙 約113,3 ×40,1㎝
軸装 約194 ×42㎝
紙本墨画
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荘子(そうし)は中国戦国時代(紀元前4~3世紀)の思想家。
「荘子」を書いたといわれています。
荘子は、夢の中で蝶になってひらひらと楽しく舞う夢を見ます。
起きた後、「蝶になった夢を見たのか?逆に、自分は蝶で、荘子になる夢を見てるんじゃないか?」
というお話。
どちらが夢で、どちらが現実か?
どっちも同じなのよ。
とても荒々とした、紙の上をこすりながら引きずったような太い筆致。
この真っ黒なご太い線は右腕を乗せた脇息ではないかな。
筆で描かれたのではないかもしれません。
款記の「霞樵」も暴れた筆致。
なんて自由な大雅の精神表現!
痺れます。
30才代の作品にみられる描き方の一つです。
古隷体で書かれた「光風月霽甘襟夢」の七文字。
雨上がりの爽やかな風に美しい月が現れるような清々とした心を表わす
「光風霽月」(こうふうせいげつ)に、
非常に満ち足りた心地の夢「甘襟夢」をくっつけて七文字としています。
20才代では「光風霽月」と彫った印章を使っていたくらい、
大雅が大好きだった言葉です。
ワイルドな画と款記に、優しく甘い古隷体の賛。
若い大雅の魅力が盛りだくさんの作品です!
池大雅作品集に掲載された「荘子夢蝶図」(№508)は、
40才前後の作品と考えられていて、晩年の五君咏図に通じる柔らかなタッチの荘子ですが、
ひらひら舞う蝶の筆致は本作品と同じ、一筆で翅を描く没骨法。
非常によく似ています。
関防印「葭庵」白文長方印は、池大雅作品集所載作品では
宝暦乙亥(5)年、大雅33才の款記のある「飲中八仙書画巻」(№395)と、
30才前期の作品と考えられる「雙幹衝天図」(№118)に捺されています。
「深濘池氏」白文方印は、
20歳代から40歳代前半までに使用された印章。
「池橆名印」白文方印は、30才代から最晩年まで使われています。
画のタッチと印章から、30才代の作品と推察いたします。
ちなみに、Wikipediaで「胡蝶の夢」を検索すると、
上記の大雅の「荘子夢蝶図」の画像が掲載されています。
是非ご覧ください。
「全然違う絵!」
なんていわないでくださいね!
大雅は色んな筆致で絵の描けた天才です。
本作品は、非常に力強い、情熱のほとばしる作品です。
作品上部に大きなシミ、経年による紙の折れジワ、
他にも汚れなどございます。
鑑賞を妨げるものではございませんが、そのために格安にせざるを得ないです。
両脇の表具裂が上下を貫く「韃靼表装」。
描かれた人物が、見ているこちらと同じ空間にいるように感じさせてくれる表具です。
唐木軸先
時代塗箱
¥150000
消費税・送料込
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シミのきつい箇所




蓋に傷みがございます

参考資料「光風霽月」朱文長丸印
