径 約7,3㎝
高さ 約7,2㎝
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十一代中村宗哲
明治32年(1899)~平成5年(1993)
惺斎好・愈好斎好・淡々斎好
即中斎好・有隣斎好・鵬雲斎好・而妙斎好、と
三千家の好み物を数多く制作されました。
本作品は木地目をはっきり残した朱塗りの棗。
内側はすっかり渋い銀で、
底に、水に映った月がゆらゆらと揺らぐような3つの輪模様がございます。
棗を開けた時、
外の赤さと蓋の重なり部分の銀の対象が、
とてもエレガントなコントラストです。
蓋裏に
宗哲造
凌雪老
華甲(還暦)の好なり
庚辰春《愈好斎花押》
還暦の赤を兎の赤い目に託し
兎が住む月を内側の銀色で、ひと呼吸おいて表現した棗です。
兎そのものを描けば、子供にもわかりますが、
大人の可愛いは、あんまりダイレクトでないほうが知的ですね。
箱の内側、紐を留めた細工の紙にまで、
工夫が凝らされています。
蓋の立ち上がりに2㎝ほどのニュウと、
身の縁部分にわずかな疵があるために格安です。
ありがたいことに、
蓋のニュウは木目に紛れて表からはほとんどわかりません。
画像でご確認ください。
¥55000
消費税・送料込
カメラの性質上、上部が大きく下部が細く写っています。
宗哲の「哲」
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内側
縁の小疵
蓋のニュウ・内/外
蓋表裏
紐を留める紙が兎の目の様です