本紙 63 ×42,2㎝
軸装 149 ×50,2㎝
紙本着色
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塩川文麟
文化5年(1808)~明治10年(1877)
幕末の京都を代表する絵師の一人。
京都・安井門蓮華光院門跡とつながりの深い家系。
後に、同門跡お抱え絵師となる。
岡本豊彦(呉春門下/1773~1845)門。
皇女和宮の将軍家輿入れの際、
文鱗が手鑑として近江八景を制作したそうです。
文鱗の作品は、京都御所・京都国立博物館だけでなく、
ボストン美術館・フリーア美術館・メトロポリタン美術館など、
欧米の美術館にも所蔵されています。
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本作品は、雅楽・舞楽の曲名の書かれた上部と、
絵の描かれた下の紙の二枚が合装されています。
《庚戌正月一日》とありますので、
嘉永3年(1850)、文鱗43才。
皇都画人名録に名前が載った3年後の作品。
安政2年(1855)年に新御所の襖絵を担当する大役の少し前で、
絵師として登り調子の頃であったと推察されます。
明るく美しい朱色が多用され、
正月の華やかで格調高い雅楽演舞を、朗らかに描き出しています。
凡庸でないお洒落なお正月掛けに。
軸装に虫穴、汚れ傷み、
上下一文字裂が剥がれ始めるなど、
経年による傷みがございます。
ご確認ください。
無地箱
¥55000
消費税・送料込
叩いています / 落款・印章
上下の継ぎ目
表装コンデション
巻き留めコンデション
箱の中の軸受けが片方欠損しています