約23,8 ×17,7㎝
高さ 約3,3㎝

春海藤次郎は、大阪の古美術商・春海商店の三代目。
バカラ社に、お茶事で使うクリスタルの器を発注し、
その《晴海バカラ》は、お茶好きの心を今も鷲摑みにしています。

その春海さんが作らせた、筆籠。
井桁に編んだ籐の一本に、筆が一本乗った意匠。
赤い軸に「九十翁耕冲 及」とあり、
上田耕冲(1819~1911)の描いた絵であることがわかります。
耕冲は円山応挙門下の絵師上田耕夫の子。

筆は別の素材で作って漆を塗り、張り付けてある感じです。
筆先が墨に濡れた様子に描かれ、
「お手紙を書いてる途中です」といった雰囲気。

中にある紙に、(これは元々は外箱に掛けられていた形跡)
「籠乱箱
耕冲筆絵 不折庵什
壱号
昭和十年九月
晴海本店到来」
と墨書きされています。

昭和十年は1935年。
作られた時代からちょっと時代が下がっていますことから、
晴海藤次郎が、お得意様への粗品的に作らせたのかな、
と推測いたします。

未使用の様子です。
二つございます。

¥38500
消費税・送料込

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春海藤次郎製筆籠


裏面

蓋裏