径 約22,6㎝
高さ 約3㎝
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芙蓉手(ふようで)は、中国明時代・萬歴年間頃に景徳鎮で焼かれた染付磁器のスタイルの一つ。
ヨーロッパに輸出され大・大・大人気でした。
当時のヨーロッパにはまだ磁器はなく、硬くて白い肌の焼物は憧れの焼物!
王侯貴族のコレクションアイテムだったんですが、
中国の明から清への内乱によって輸出できなくなり、代わりに
ちょうど磁器焼成が始まった日本の伊万里焼に注文が来て、
東インド会社によって、たくさんの古伊万里がヨーロッパに渡って行きました。
お皿の平らな真ん中部分を丸く抜いて、
なだらかに立ち上がりながら広がる縁部分を放射状に区切った姿が芙蓉の花のようであったため、
日本で「芙蓉手」と呼ばれました。
本作品は、おそらく「芙蓉手」スタイルの中国磁器を、
デルフトで写した作品と思われます。
そんなに古くないでしょう。
おそらく19世紀~20世紀初頭です。
芙蓉手と同じように、縁部分を濃い薄い染付の襞模様で、
幅の広い窓、狭い窓、と交互に区切り、
広い窓には、中央にうんと略した牡丹らしき植物を描き、空間を唐草で装飾、
幅の狭い窓には瓔珞状の模様を描いています。
真ん中の部分は、杉のような樹木と塗りつぶされた花に葉っぱ、
ざっくりとした鳥、よく見るとその周りに昆虫が飛んでいます。
伊万里は中国の品を写して(コピーして)芙蓉手を作ったんですが、
中国の作品がおおらかでざっくり作られているのに対して、
日本の古伊万里は丁寧な絵付けです。
本作品のこの、何の花かもわからない、鳥かどうかも微妙なおおらかな絵は、
本歌の中国製の雰囲気です。
昆虫が描かれるのも中国の模様の特徴。
しかもこの絵付けをした人は、
芙蓉手の皿を見た記憶で、絵付けをしたのじゃないかな。
又は、コピー(写し)のコピー(写し)。
あまりにもざっくりとした絵です、でも一目で芙蓉手とわかる絵付けです。
ヨーロッパ、中国、日本。
船しか交流の手段がなく、
異国との距離が果てしなく遠かった時代の、異文化交流の痕跡。
興味深い作品です。
高台はなく、器の裏の縁に近い部分に3つの目痕があります。
縁にたくさんの虫食いと、
これはちょっと虫食い以上疵未満的な瑕疵がございます。
半磁器故に柔らかい胎土です。
許容範囲とご理解くださる方に。
時代箱
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参考画像/ 古伊万里藍九谷手芙蓉手皿

左古伊万里/ 右阿蘭陀
鳥が上からやってくるデザイン

参考画像/ 古伊万里芙蓉手皿

左古伊万里/ 右阿蘭陀
花の描き方が通じています

箱はお品より大きいです

「皿 和蘭焼 染付写し」
