茶杓は、茶の湯を胸に持つ者にとって、
武士の刀のような存在。
スピリットの象徴でもあり、一番大切でありながら直接手に触れる道具ですね。

どんな茶杓を使うか、は
その人のお茶そのものを端的に表します。

炉開きに向けて、良いお茶杓をご紹介!

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欲しいものにアタックする度胸を見せてください!

10/6(火)~15(木)の期間限定で、普段はできない特別なお値引きを考慮させていただきますね。
良い茶杓を持たねば始まりません。

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池田瓢阿作 銘「紅葉」
池田瓢阿作茶杓「紅葉」
長 約17,7㎝弱
剣先型櫂先・丸撓
本樋・一本樋
直腰・中節
二刀

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池田瓢阿
初代/明治14年(1881)~昭和8年(1933)
二代/大正3年(1914)~平成15年(2003)

益田鈍翁の依頼で、名物道具の籠の写しを制作し、
その出来の良さから《瓢阿》の名を鈍翁さんから賜った人。

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この茶杓の姿から、銘の「紅葉」の由縁を見出すのは難しいのですが、
高原杓庵が昭和29年に作った《茶杓三百選》第二篇の82番目に、
松平不昧公作の茶杓、銘「紅葉」が掲載されています。
モノクロの写真ですが、剣先型に削られた櫂先の下向かって左側に、
わずかに黒い景色がみえていて、それが、本作品と同じ位置です。
また、節部分の下の出っ張りの上下に、ぴっぴっぴと斜めの筋がはっきり見える点もよく似た感じです。

説明文によると、不昧さんの「紅葉」は寸法五寸七分。
本作品とほぼ同じ。

ただ、不昧さんのは煤竹で、「節下のソギ目をのこす」と書かれていますので、
この点は本作品と大きく異なります。

瓢阿が名物の茶杓を写す時は、「~うつし」とはっきり記します。
本作品は、不昧さんの「紅葉」にインスパイアされ作ったオリジナル茶杓と考えるのが良いでしょう。

さすがさすがの、美しい出来。
切止の切断面の見事なこと!
ため息が出ます。

筒には、大変美しい、変化に富んだ竹が使われています。
自然の中でできた景色ではなく、
何かの用途に加工され、経年変化でできたと思われる縞模様。

箱に、何かに使われていたと思われる味わい深い鹿皮紐が付けられています。

蓋甲は甲盛です。

共筒・共箱
¥120000
消費税・送料込

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高原杓庵
明治28年(1893)~昭和50年(1975)
本名/ 慶三
大阪毎日新聞社で文化面を担当。
退社後白鶴美術館に勤務。
茶杓研究第一人者で権威。
昭和28、9年に刊行した私家版「茶杓三百選」は、現在も茶杓を愛する人のバイブルです。

❻
水谷川紫山作 銘「山さと」

長 約18,1㎝
変形櫂先・丸撓
逆樋・数樋
直腰・中節
二刀

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水谷川紫山 / 忠麿
みやがわしざん・ただまろ

明治35年(1902)~昭和36年(1961)
貴族院議長・公爵近衛篤麿の四男。(兄は近衛文麿)
春日大社宮司・男爵水谷川忠起の養子となり、華道御門流を再興。
貴族院議員を務め、陽明文庫の設立・運営に尽力。
春日大社宮司。
数寄者・文化人と茶の湯で深く交流しました。

□

非常に美しい茶杓です。

白竹から削り出された際(きわ)のエッヂがシュッとタって端正。
全身でわずかに「S」字を描いているので、キメキメ過ぎず揺らぐ空気があります。
エレガントですが、漆を拭かないので素朴な感じがします。

節部分に大きくついた芽が、里山の茅葺屋根を連想させます。
銘の「山さと」はここからでしょうか。
節上に敢えて材の汚れを残して景色とした策士のセンス!
櫂先のアールも惚れ惚れです。

箱書き、筒書きのお手の美しいこと!
墨も黒々です。

蓋裏と筒の最下部右に花押が記されます。

また、
茶杓の下部、右側に、花押が彫り込まれています。
「紫山」の〈紫〉からできた花押のようです。
お兄さんの文麿さんより、こなれて、お洒落で上手い花押です。
(個人の見解です。)

由緒正しい貴族の家系の身に付いた教養、
茶の湯への造詣の深さの現れた茶杓です。

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❼
水谷川紫山作 銘「柴舟」
水谷川紫山作茶杓銘「柴舟}
長 約18,1㎝
丸櫂先・丸撓
本樋・双樋
直腰・中節
四刀

□

水谷川紫山 / 忠麿
みやがわしざん/ ただまろ
□

節から上の形が、ちょうど舟の櫂のようです。

節部分の、自然な、色の濃い小穴の景色とか、
全体に少し擦れや表皮に傷みのある感じが、
使われている道具/櫂のやつれた姿を上手く写しています。

くるっと巻いた櫂先のアールがとてもエレガント。

粗野な道具のやつれと、古典に基づく格調高さを、バランスよく一つの茶杓の姿にしています。
由緒正しい貴族の家系の身に付いた教養と、
茶の湯への非常に深い造詣が無ければ、決して形に表せない姿です。

筒の〆印と箱の蓋裏に、花押が記されます。

箱に僅かな傷みがございます。

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