長 約18,1㎝
丸櫂先・丸撓
本樋・双樋
直腰・中節
四刀

水谷川紫山 / 忠麿
みやがわしざん/ ただまろ

明治35年(1902)~昭和36年(1961)
貴族院議長・公爵近衛篤麿の四男。(兄は近衛文麿)
春日大社宮司・男爵水谷川忠起の養子となり、
華道御門流を再興。
貴族院議員を務め、陽明文庫の設立・運営に尽力。
春日大社宮司。
数寄者・文化人と茶の湯で深く交流しました。

節から上の形が、
ちょうど舟の櫂のようです。

節部分の、自然な、色の濃い小穴の景色とか、
全体に少し擦れや表皮に傷みのある感じが、
使われている道具/櫂のやつれた姿を上手く写しています。

くるっと巻いた櫂先のアールがとてもエレガント。

粗野な道具のやつれと、古典に基づく格調高さを、
バランスよく一つの茶杓の姿にしています。
由緒正しい貴族の家系の身に付いた教養と、
茶の湯への非常に深い造詣が無ければ、決して形に表せない姿です。

筒の〆印と箱の蓋裏に、花押が記されます。

箱に僅かな傷みがございます。

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水谷川紫山作茶杓