本紙 35,5 ×28,5㎝
軸装 122 ×43㎝
紙本着色

池玉瀾
享保12年(1727)~天明4年(1784)
本名/徳山町(まち)
祇園八坂神社前の茶屋の娘で、池大雅の妻。
実家は祖母・梶、母・百合も冷泉家に和歌を学ぶ文芸茶屋でした。
玉瀾は夫・大雅から書画を学んでいます。
大雅との間に子はなく、
生涯、大雅と二人で書画・琴など文芸を極め、満喫した人生でした。

この作品は、
一枝の紅梅の下を連れ立って泳ぐ鴛鴦のつがい。
玉瀾らしい細く優しい筆で
すまし顔の鴛鴦が描かれます。

箱書きには、
「池大雅僊史玉瀾女史夫婦合写~」
とありますが、
梅の太枝の下の朱文長丸印「松島」は、
大雅の印として確認できておりませんことと、
紅梅花の表現が弱いことから
梅樹も玉瀾の筆と思われます。

雄の後ろを泳ぐ雌は、
表情が描かれず、脇役に徹しています。

おしどり夫婦として、
当時から有名だった大雅と玉瀾。

優しく、心温まる、清らかな画です。

本紙・軸装に折れや傷みがございますが、
鑑賞を損なうものではありません。
大変上質な古い金襴の中廻し、
宝尽くし模様の風袋・一文字裂が使われています。
象牙軸先
時代箱

¥165,000
消費税・送料込

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池玉瀾

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