約30㎝四方
高さ 約5,5㎝
明治時代
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明治の印判皿の中でも、
特に優れた大皿です。
若年期の九郎源義経《牛若丸》が、
京都鞍馬寺に預けられ、鞍馬天狗・僧正坊を師として、
カラス天狗と剣の修業をした、
の伝説の一場面が描かれています。
杉の大木の描写、登場人物の表情や衣装の模様、
カラス天狗の羽や爪、
雲間に揺れる月など、
細かく、説得力を持って表現された非常に良い絵です。
縁には簫を奏でる飛天と宝物が描かれ、
隅々まで行き届いた心配りです。
牛若丸は高く飛んで、
見上げるカラス天狗は驚いて口を開けています。
天狗の親分・僧正坊はお供を控えさせ、
団扇を持って敷物に座しています。
下段の天狗は兄弟子かもしれません。
「腕を上げたな」
の、満足げな表情。
遠くに比叡の山々が見える月夜です。
右側の縁部分に2,5×2㎝ほど欠けた部分があり、
飛天の顔が補筆されています。
釉切れなど、コンディションの良くない部分がございます。
裏に銘有り。
箱無し
¥16,500
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