高さ 約24㎝
最大径 約12㎝
□
南方系の焼物です。
元々は、江戸時代に薩摩藩に属した南方の島々の
土地のお酒をいれる瓶として作られたそうです。
それが、上下が締まって中ほどが膨らみ、
雄々しく逞しい鬼の腕のように見えることから、
《鬼の腕》と呼ばれるとか。
箱には、
「南蛮花生」と墨書きされています。
《南蛮》は
元々は桃山時代にやってきたヨーロッパ文化のことですが、
江戸時代には、広く異国の文化・文物を差す言葉として使われます。
異文化への憧れや興味のワクワク感の匂う
キャッチ―な文言です。
胴部分が膨らんで、頸がシマリ、
また口が急激に広がって、
キュッ、ボーン、キュッなフォルム。
こんな腕に捕まったら逃げられません。
肩に深めの輪線、
胴にも浅く、間隔を緩いかまぼこ型に見せる輪線が施されています。
手を掛けないで作られただろう肌に、
小穴やくっつきがあるのも、
自然な良い姿です。
個体を識別するためでしょうか。
縦にも箆で一本線が施されています。
口に直りがございます。
手取りが重く、
キッチンスケールで測れない(1000g以上)重さです。
箱に虫食いがあり、底の桟が一本欠損しています。
¥55,000
消費税・送料込
□
□
口の直り
直り部分別角度
花を生ける時の濡らした状態