口径 約11㎝
高さ 約8,5㎝
昭和34年
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水谷川紫山 / 忠麿
みやがわしざん/ ただまろ
明治35年(1902)~昭和36年(1961)
貴族院議長・公爵近衛篤麿の四男。(兄は近衛文麿)
春日大社宮司・男爵水谷川忠起の養子となり、
華道御門流を再興。
貴族院議員を務め、陽明文庫の設立・運営に尽力。
春日大社宮司。
社の月釜会で、
数寄者・文化人と茶の湯で深く交流しました。
三代伊東陶山
明治33年(1900)~昭和45年(1970)
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たてがみの長い、勇ましく可愛い猪です。
箱の蓋裏に
「拙画
絵馬図
春日
(花押)
己亥新春」
と、紫山さんの墨書きがあり、
昭和34年(1959)の作とわかります。
この年の春日大社の絵馬なのでしょう。
絵馬の右下に書かれた紫山さんの花押と、
絵馬の紐は金で描かれています。
新春の祝賀が表わされていますね。
絵馬の紐が、
ほんのちょっぴりだけ、茶碗の内側に入り込んでいます。
センスいいなぁ!
紫山さんは、歴々と続く超一流貴族。
教養・芸術への造詣の深さの只ならぬことが、
その書の素晴らしさ、ウイットに富んだ絵付けから、
漏れ出ています。
内側底部に擦れキズが散見されます。
箱に旧蔵者の墨書きがございます。
共箱
¥55,000
消費税・送料込
紫山の花押
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陶山印内側の擦れ