口径 約12,3㎝
高台径 約5㎝
高さ 約8,4㎝
□
重くなく、軽くなく、
程良い手取りの茶椀です。
ラフにぐるっと鉄で描かれた渦巻きの筆致が、
とても伸び伸びとしています。
たっぷりの鉄釉でまず小さめの渦を描き、
左に描き進められ、渦がどんどん伸びやかに大きくなっています。
初期伊万里の徳利などに描かれる唐草模様に通じています。
こんなに生き生きとはなかなか描けないものです。
ちょうど、ススキの葉っぱが枯れて、自然に丸まった、
そんな巻き具合です。
灰色の釉薬が厚く掛かった部分の鉄釉の色が、
暗くなっているのも好い変化です。
古唐津で、
ひしゃげたり、欠けて繕われたりしていると、
それだけで「味がある」と評価されますが、
小汚いのとの線引きは微妙です。
普段に身近に愛玩し、
日々一服するのには、
これくらい小綺麗なお品が良いと存じます。
時代は、江戸の後期くらいでしょうか。
ちょっと硬めの土です。
時代箱付
¥30000
消費税・送料込
□
□
□