径 約9,1㎝
高さ 約5,5㎝
江戸時代

箱の蓋表に
「松木写 割蓋茶入 岸田㐂右衛門」
と墨書きされています。

岸田㐂右衛門は初代飛来一閑の女(むすめ)の夫。
奥さんの実家の一閑張制作を別家として家業とし、
岸一閑と呼ばれます。

一閑張は、和紙を重ねて成型した器物に漆を塗った作品と認識されていますが、
型に、重ねて張り付けた和紙を型から抜いて漆を塗った張抜(はりぬき)のほかに 、
薄い木胎に漆をかけた技法も用いられます 。

本作品は、
木目をはっきり残した一つの木材から刳り出して成型され、
漆が施されています。

「松木写」は、
表千家6代・覚々斎の好みもの「老松茶器」の写しの意と思われます。

割蓋の蝶番は銀製。
開く塩梅が絶妙に程よく、
抵抗なく開き、またぴったりと重なります。

二つの蝶番の一方は、修復痕がございます。
もう一方は、エッヂ部分の漆がほんのわずかに剥げかかっています。

共箱

¥55000
消費税・送料込

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岸一閑割蓋茶器

   


裏/ 「岸」と墨書きされています
 

  
蝶番部分
  


箱に虫食いがございます
  
箱蓋蓋裏の桟は後付けです。ひどい虫食い跡

箱裏面