胴径 約6,8㎝
高さ 約7㎝

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柴田是真
しばたぜしん
文化4年(1807)~明治24年(1984)
漆芸家・絵師
江戸時代末・明治を代表する漆芸家、絵師。
宮内庁、三の丸尚蔵館、東京国立博物館をはじめ、世界各国の美術館が、
その作品を所蔵されています。

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潤み色の地塗の棗の周りに、
細い注連縄が巡らされ、ウラジロとユズリハが下げられています。

水平の縄は、1㎜の半分ほどの細さです。
縄目を電子顕微鏡で見ると、
細い細い金線一本を厚く盛り上げ、斜めに猛烈に細い削り目を入れることによって、
縄は表現されているようです。
なんと細密な蒔絵技術!
垂らされている藁も、ごく細いのに全くブレずに真っすぐ蒔絵されています。
こんなことができるなんて!

ウラジロの細かな葉の一枚一枚。
神業というべき技術で描かれます。
向かって右の葉っぱは、先っちょが折れて上を向いています。
遊び心と抜群のセンスです。

ユズリハは銀が厚く盛られています。
真ん中の葉脈は金で表現されますが、
葉と葉脈の間に、ごく細の溝が施されています。
硬い葉肉の植物の細部にこだわり貫いた超絶な表現技巧です!

本作品の裏には「是真」と針彫で銘が施され、
箱の貼り紙にも「柴田是真」と記されます。

是真は、江戸末~明治にもっとも有名な漆芸家。
銘は彫りでなく漆書きで入れてあるはずです。
あまりにも凄すぎる蒔絵表現に、
是真の作品に違いない、
銘がないと説得力に欠ける、と思った人がいて、
無銘の作品に彫銘を入れたと考えられます。

そんなことをしなくても、
神の手を持った蒔絵職人が、精緻を極めた技巧で、
神聖なモチーフを表現した素晴らしい作品であることは、
お手に取っていただければわかることなのに。
欲深い、罪な仕業です。
人間らしい所業と笑って許してくださる器の大きなお客様に。

身の縁に小疵がございます。
蓋内に1㎝ほどのニュウがございますが表側には現れておりません。
画像でご確認ください。

時代箱
¥85000
消費税・送料込

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伝柴田是真作 注連縄蒔絵棗

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⇩
 
縄部分/ ユズリハ葉脈部分電子顕微鏡画像

 
内側(縁の12時の位置に小疵)

 
蓋内側

蓋内のニュウ

注連くり縄
柴田是真
木地加賀塗