幅 約5,5㎝八角形
内径 約3,3㎝
高さ 約3㎝
江戸時代
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「唐物香合」
と箱書きされていますが、
「唐物/からもの」=舶来の品かどうか、はっきりはわかりません。
体躯は、外側と内側の大きさに差があり、
壁が厚い割に、手取りが非常に軽いので、
乾漆か、紙製と思われます。
甲部分はごく細いひごが畳の目のように編まれて、
本体と同じ漆がかけられています。
籠状の周りは、螺鈿の市松模様。
手の込んだお洒落な蓋物です。
底は網代状に編んだ素材に
黄漆が施されています。
いかにも「唐物」の風情です。
《唐/から》=中国渡りのお品は、
ずーっと日本人の憧れでした。
室町時代には、将軍の宝物であった唐物。
本品は、唐物を写して日本で作られた可能性の高いお品です。
そうであっても、
この手の込んだ造りを見て感動しない人はいないでしょう。
特に、お茶を嗜み、
唐物とお茶の切り離せない歴史を愛する方の、
胸に響くお品と存じます。
内側は朱漆です。
箱は、オリジナルではなく、
後の時代に作られたものと考えられます。
蓋の一部に黒柿が使用されていますが、
素人細工で雑な接合です。
紐は切れています。
個別画像をご覧ください。
¥60,000
消費税・送料込
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箱蓋の桟が1本欠損しています