本紙 24 ×25,8㎝
軸装 115 ×42㎝
絹本著色

箱書きには「土佐光芳筆」とありますが
土佐光芳は元禄13年(1700)~明和9年(1772)の人ですので
絹本や描き方が若過ぎます。
光芳ではないようです。
江戸後期の土佐派の絵師の作品と思われます。

中央に踏ん張る武将の肩に手を付き
ヒラリと体を浮かせた軽装の武者。
戦いの一瞬を切り取った画面。

鎧の絲の一本一本、
美しい文様の細部までが
色鮮やかな絵の具で丁寧に描かれています。

劣勢の武者の困り顔がイイ表情。
余白に金は掃かれて優雅です。

上下の一文字と風帯は唐草金襴
中廻しには凝った菖蒲模様の裂が使われています。
端午の節句の設えですね。

本紙にごくわずかな汚れ、
中廻しにほんのわずかな汚れと
天部の裂に1cmほどの虫食い
2㎜径の黒子状の汚れがございます。
天部の裂上部は薄っすらシミがかかり
僅かなホツレや、目立たない虫食い跡がございます。
(鑑賞には差し障りありません)

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中廻しの汚れ

中廻しは一枚でなく、切り貼りされた部分があります。この裂に強いこだわりを持って表具されたことがうかがえます。

軸先

天部虫食い画像

天部の汚れ画像