本紙 121 ×28.5㎝
軸装 202 ×39.2㎝
紙本

韓天壽
享保12年(1727)~寛政7年(1795)
書家
字/大年
号/三岳道者・酔晋斎
池大雅、高芙蓉と親しく交わり
三人で、白山・立山・富士山の三霊山を旅し
以降三人とも《三岳道者》と号した。
三人が真に友人であったことがわかりますね。

京都の青木家から伊勢の中川家の養子に。
百済の王族の末裔であるとして
「韓」を名乗ったそうです。

蕭白さんも
「明の皇帝の14世玄孫」とか作品に記しています。
当時、日本の文化人が
いかに中国や朝鮮半島の文化に憧れていたかわかりますね。

壊君属秋夜
散歩詠涼天
山空松子落
幽人応未眠

唐時代(8世紀)の詩人・韋応物(い おうぶつ)の五言絶句です。
友人を思って詠んだ詩だそうですので、
仲の良かった大雅さんを思って書いたのかもしれません。

大雅さんと似た文字ですが
大雅さんより軽快でフォームが決まっています。

《韓天壽印》白文方印
《韓氏天寿》白文方印

本紙に折れがあり
「懐」の文字の偏と旁の間
二行の真ん中に傷みを直した跡がございます。
他にも汚れがございます。

旧蔵されていた方が由緒を記した箱と
解説文あり。
真筆保証

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