径 約14,5㎝
高さ 約3㎝

初代宮永東山
明治元年(1868)~昭和16年(1941)
明治から昭和の初期に京都で活躍した陶芸家。
明治33年(1900)のパリ万博に
事務局員として渡仏していた時に
浅井忠や七代錦光山と知り合い作陶界に入る。

この作品は八角の入隅形。
ほとんど垂直に立ち上げた縁に
鉄釉の口紅が施された
大変にエレガントな作品です。

箱には
「鍋島写し花鳥図」
とありますが、
鍋島ではなく
小鳥の嘴を一本の線で描くこと、ダミ暈しの入れ方など
1650~70年代の伊万里焼
所謂藍九谷の絵に近いです。

形は
1680~1700年頃の
盛期伊万里のもの。

当時は、まだ研究が進んでおらず
カテゴライズが曖昧だったことに起因すると思われます。

染付の発色がとても美しい。
胸を打つ透明感。
エッヂの切れた造形も見事です。

初代東山は
岡倉天心の助手として
欧米の美術施設の調査をなさったり、
また
パリ万博にも関わったことや
画家の浅井忠と親しかったことからも、
器を美術的に高めたいと考えたのでしょう。

《器における美》
への
東山の強いこだわりを感じざるを得ない
美しくエレガントな作品です。

5枚組・共箱
発色には個体差がございます。
箱は積年の埃で汚れています。
実際の青色は、もっと深く
角度によって紫がかって見えます。

¥30,000
消費税・送料別

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実際のお色味はもっと深く紫がかっています。

裏 東山印銘

蓋の、下桟の右の木釘が割れ、桟がぶらぶらしています。

箱蓋表