径 約5㎝
高さ 約6㎝
江戸時代

甲の部分の真ん中に、
金で縁取りした朱の短冊が蒔絵され、
そこから下に降りた棗の側面の中央に、
合口をまたいで、小さな桐の絵が金蒔絵されています。

ぽってりとした、
非常に良い蒔絵です。

蓋を開けると、
蓋裏に二つの桐。
塗り残すことで表わす表現と、
金に更に高く金を盛ることで葉脈を表す表現を組み合わせた、
お洒落な蒔絵です。

本体の
合口の立ち上がり部分、外と内にかけて絵を繋げた、
やはり桐の葉が蒔絵されています。

蓋を開けた時の内側の正面を考えると、
棗の表に蒔絵された小さな桐は、
後ろに位置するのが、
正しい向きと考えられます。

丁度、
一つ紋の着物の紋のようです。
今まで見たことのない意匠です。

古裂の仕覆が誂えられています。

茶箱に。

蓋の合口の金彩が擦れて薄い部分、
底のエッヂに、針の先程の傷みがございます。

箱の皮紐が切れて失われています。

¥60,000
消費税・送料込

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短冊桐蒔絵小棗

底キズ部分

仕覆は糸が浮き始めています