約23,5㎝四方
高さ 約3㎝

島野三秋
明治10年(1877)~昭和40年(1965)
金沢出身
大阪で活躍した漆芸家。
パリ万博(大正14/1925)、ニューヨーク万博(昭和14/1939)など、
万博に作品を出品し受章、
旧そごう心斎橋店のエレベーター扉の製作(昭和10/1935)も手掛けた
大阪漆芸界の重鎮。
独特の青海派描技法で知られていました。

本作品は、黒に近い溜塗をムラに塗り、
黒漆で様々な海藻が蒔絵しています。
非常に厚い蒔絵。
一種類の海藻は下に金が施され、
黒い漆の際から金が覗く豪華な手法です。

地紋には、目を凝らすとようやくわかるほどの薄い波が掃かれています。
素晴らしい技術。

器形も、
矢筈にとった縁だけでなく、
高台も矢筈型のバリエーションともいうべき独特にシャープな形。
これまた素晴らしい技術です。

裏も、高台内以外は濃いムラの溜塗に波文が掃かれています。
高台内黒漆。
凝りに凝った作品です。

高台の角にほんのわずかな剥げがございますが
ほとんどわかりません。
画像でご確認ください。

溜塗箱付
(蓋が僅かに反っています)

¥120,000
消費税・送料込

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ライトの加減でかなり明るく映っています

真横から

高台角小傷

高台角小傷

銀蒔絵の箱書