口径 約11,3~11,8㎝
高台径 約5,2㎝
高さ 約8㎝
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樂家三代道入
慶長4(1599)~明暦2(1656)
手に取ると、軽さに驚きます。
高台から、優しい緊張感を持って張った腰。
ぴちぴちとしています。
口縁に向かう薄い胎壁はぷりっとした部分と、気持ち締まった部分があります。
口縁は様々に起伏があり、楽し気な稜線、
薄く成型されて外側から掌で包んだように少し内に窄まっています。
高台も覆うようにすっかりかけれらた釉薬は艶々です。
口縁から二重に掛けられた幕釉(まくぐすり)は、
特に内側に激しく垂れて大胆な景色を見せてくれています。
ノンカウ加賀七種の《桔梗》に似た様子です。
引き出す時に掴んだ箇所が幕釉の厚い場所で、
鋏跡が、特に内側に大きくはっきりついています。
感動します。
道入の明るいモダンな作風は、光悦の影響によるものと考えられています。
本作品を見ると、それは肌で感じられます。
残念ながら、口縁から4,5~5㎝程の大きさで、
アフリカ大陸の下半分のような形にニュウが入って直されています。
他にも約2㎝のニュウと、約7×7㎜大の漆による修復ヵ所がございます。
印無し
十代旦入證考書二重箱
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内/ 裏

内箱蓋裏旦入極め書
「のんかう造 黒茶碗 (印)十代吉右衛門 證考」

二重箱
仕覆(やや傷み有り)

外箱

外箱蓋表/ 裏

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大きなニュウ部分見た目→青線部分です

上の部分内側

約2㎝のニュウ外側/ 内側

漆修復部外側/ 内側

仕覆
