本紙 105 ×26,㎝
軸装 172 ×29,8㎝
紙本漆画

漆絵は、その文字の通り、色漆で描かれた絵。
有名なのは、江戸時代末期~明治時代に大活躍した柴田是真です。

本作品は、とても繊細な筆で描かれた竹に、
金銀の方箔を吊るして飾り、
水引を結んだ梶の葉を添えた七夕の図。

水引や糸は、
漆絵技術の高さを「これでもか」と誇るように、
極々細く、切れ目なく描かれています。

金銀箔を吊るした糸の先や、
細い竹の枝まで、リアルに描かれます。
超絶な技巧です。
漆は、絵の具よりも濃く、粘度が強いため、
画を描くのがとても難しいと、
山中塗の蒔絵師の方に伺ったことがあります。
本作品はよほど熟練した漆絵の達人の作品でしょう。

密度が濃い漆が、
空間が多いわりに重厚な印象を与える作品です。
同時に、
下に余白を取り、上の部分が途中で切れている構図が、
作品に動きを与えています。
質感・空間感覚が絶妙です。

中廻しの裂は、
如意頭にも、屈輪にも、双葉葵にも見える模様を繋いだ、
上等な裂。
箱は、漆を拭き朱書きした誂え箱。
特別感の漂う作品です。

本紙に折れがございます。
軸装に小さな汚れがございます。
旧蔵者に関する古文書が付いています。

¥80,000
消費税・送料込

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漆絵星祭

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