径 約8,1㎝
高さ 約1,8㎝
清朝か

荒れた海面から狂暴な顔を覗かせる魚とも、龍ともわからない生き物。
吼えるように大きく開けた口に、鋭い牙と舌。
長いたてがみが逆立ち、角と耳を持っています。

裏側に「北冥有魚其名日鯤」と記されていることで、
《鯤》だとわかります。

「北冥有魚其名日鯤」
は、荘子の「逍遥遊第一」の冒頭です。

北の深く暗い所に魚がいた
その名を鯤という

ところで、この肉地の縁は、
虫食いみたいな、欠けたみたいな姿をしていますでしょう?
欠けているのではなく、
これは、丸い古墨を模した造形です。

一見すると墨ですが、実は焼き物。
書画作品に必ず捺す印章の肉池が、墨に擬態しているんです!

ハイセンスで抜群に気の利いた意匠です。

荘子の「逍遥遊第一」は、

鯤之大不知其幾千里也
化而為鳥其名為鵬
鵬之背不知其幾千里也
怒而飛其翼若垂天之雲
是鳥也海運則将徒於南冥
南冥者天池也

と続きます。

創作した書画作品が優れたものであれば、
その世界観は、果てしなく大きく深いものとなりましょう。

書いた/描いた作品世界が、
奥深く想像を絶する豊かなものでありますように、との思いを形にした、
秀逸な作品です。

箱誂え中
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倣古墨肉池

倣古墨肉池
  

 
身 /内・側
 
蓋 /内・側