川端康成、梅原龍三郎、伊東深水、谷川徹三等々
一流の文化人、画家たちが心を鷲摑みされ、愛藏した大雅の作品。
5月4日・池大雅の302回目の誕生日をお祝い!
4/24(木)~5/10(土)
久しぶりに大雅作品の大セールいたします!
勿体つけても、宝の持ち腐れ!
30%~最大50%Off!!の大セールです。
京都に生まれ京都に生きた大雅。
生きているときは、応挙・若冲と並ぶ大人気アーティスト。
銀閣寺や萬福寺の襖絵も描いています。
明治期には偉人伝に名を連ね、
昭和30年代には足掛け3年に渡って作品図録が出版配本されたほど、
コレクション熱、激アツだったんです!
現在ではほとんど名前を忘れられた天才・池大雅。
誰も傷つけない、
見る者を優しく深く包み、ギュッと強く心を掴んでくれる大雅の書画世界。
この機会に是非ホンモノをお手になさってください!
書画作品は、直接見ないとダメなんです。
写真じゃ伝わんない!
お気軽にお出かけください♡
◇作品ご紹介◇
◆6◆
◆富士山水図◆
大雅が、富士山が大好きだったことはよく知られています。
白山・立山・富士山の
三霊山に登り、「三岳道者」と号したくらいです。
富士山と白糸の滝を同じ絵の画面に入れる構図を考え付いたのは、
大雅だったといわれています。
□
雲断上頭環積雪(山頂に積もった雪を雲が断ち)
山窮霄漢別搴峰(富士山は天に突き抜けてるなぁ)
□
霊峰の右の裾野に出っ張った山があります。
想像ではなく、実際の富士山を写した作品です。
ぱっと見て、下から
右→左→右→左と、
ジグザグに、見る者を遠くに連れて行く画面構成。
自然に画世界に入り込んで、
私たちは大雅と一緒に旅をします。
霊峰に高鳴る大雅の抑えがたい感動を一緒に味わう気分です。
遥かな霊峰に続く湾は、美しいブルー(藍)がふんだんに施され、
麓に小さな小さな船が帆を上げています。
山頂は先っちょだけ雪で白く、霊峰の中腹にジグザグにたなびく雲。
冠雪や雲は、
塗り残すことで白さを表わしています。
手前の土坡の皴や木々の葉っぱは、ごく細かなタッチで密に墨で描かれます。
地部分に薄い藍や緑・黄緑、代赭を丁寧に重ねています。
絹(この作品は絹布に描かれています)は、経年で糸の色が濃く黄味がかってきます。
そのため、映りにくくなっていますが、
透きとおった藍や緑・黄色といった、美しい色彩に満ちています!
大雅の溢れる色彩世界に溺れさせてくれる素晴らしい作品です。
大雅は多作で、ごく少ない筆致の作品も多いですが、
本作品は絹本に丁寧に描かれた力作です。
霞樵寫併題
「遵生」朱文長方印、は
30歳代末から生涯使われた印章。
重文「東山清音帖」・国宝「十便十宜」図にも使用されています。
「深濘池氏」「橆名」白文方印は、
20歳代から40歳代前半までに使用された印章で、
同じ印材の両面に刻され、たいていペアで捺されます。
萬福寺の大鵬正鯤和尚が再住されたお祝いのための作品など、
30歳代では、絹本着色の力の入った作品に捺されることの多い印章です。
本紙 約98,5 ×33,8㎝
軸装 約160,5 ×46㎝
絹本着色
時代箱
¥1,650,000 ⇒50%Off ¥825000!!
消費税・送料込
◇
◆7◆
◆「興酣落筆搖五嶽」◆
この作品は大きいです!
茶筅と比べると、こんな感じ!
表具の縦は畳一畳ほど。
本紙 約134 × 50㎝
軸装 約185 × 67,7㎝
紙本
李白(701~762)の詩「江上吟」の一節です。
気持ちが乗って、胸に湧いた詩を書けば、揺るぎない山々も揺れるほどの波動なんだ!
李白の詩に共感する大雅の昂ぶりが伝わる、
大胆な書き振りです。
「搖」以外の文字は楷書ではっきりと書かれ、
誰の眼にも意味がはっきりと伝わります。
李白の詩は、大雅の心そのものであったと、
この作品をみるとわかります。
「興」の文字は、潤って太く太く滲み、
まさに心躍るあまり、踊り出しているようです。
関防印の《遵生》朱文長方印は、30歳代後期~生涯使われました。
国宝「十便十宜図」にも使用された印章です。
《无名》白文方印
《霞樵》朱文方印
この二つの印章は、30才代と思われる作品にのみ捺されていて、
常に一緒に捺されています。
大きさが同じですので、同じ印材の両面と推測しています。
《大雅堂》朱文方印は、有名な印章ですが、
実際に捺された作品は少なく、私は初見です。
本紙、軸装共に、
折れ、ヨゴレ、傷みが多く、コンデションはよくありませんが、
作品の素晴らしさは、損なわれていません。
時代合わせ箱
(中身と箱書きが合っていません)
¥250,000 ⇒50%Off ¥125000!!
消費税・送料込
◇
◆8◆
◆指墨布袋童子図◆
「指墨/しぼく」は、
指墨画・指頭画と呼ばれる、筆の代わりに指や爪で描く画法です。
中国清朝で流行した最新画法で、大雅に教示したのは、柳沢淇園だとされています。
柳沢淇園は大和郡山の家老、とても身分の高い殿様で、
絵師としての名前は柳里恭(りゅうりきょう)。
大雅の才能を見出し、育て、世に出してくれた人です。
大雅の指墨画は江戸でも評判が高く、
26歳で江戸に滞在していた時、
「大名の御座敷へ罷出、あなたこなたにて席画仕候」
と、講釈師の馬場文耕の書いた「当世武野俗談」に登場しています。
《席画》は、宴席などで、お客様の前で即興で描くことです。
26才の若さで、あちらこちらの大名家に呼ばれるほど大人気であったことがわかります。
□
たっぷりとしたカラダ。
筆では出ない柔らかな肌感が、指墨によって表れています。
指は、筆と違って水分を保持できないので、
墨を広く塗った墨染の僧衣は、とてもたっぶり水で濡らして、
墨を滲ませています。
はしゃぐ子供たちに負けず劣らず無垢な表情の布袋さん。
つぶらな瞳に、昭和の漫画に出てくる泥棒みたいな口の周りの髭。
堪らない顔です。
福の神様は耳たぶが大きい!
眉やおっぱいは爪先でさっと引いて、
指の腹を使った薄墨で印影をつけています。
上部がジグザグした杖を「寝かせて」描くのは、大雅の若い時代の描き方です。
款記は「三岳道者指墨」。
かなり水をたっぷり含ませた墨色で、連綿と書かれています。
「意地でもワンチャンで書くぞ」って感じです。
最後の「墨」の尻尾部分は、消える寸前を振り絞っています。
印章は、3つ。
「九霞生」白文方印は、使用例の少ない印章ですが、
《輞川(もうせん)逸趣図屏風》(京都府蔵旧池大雅美術館蔵)に捺されています。
この屏風は款記により、寛延3年大雅28才の作品。
「三岳道者」朱文方印は、制作年のはっきりわかる作品では、
《楽志論之図巻》(梅澤記念館蔵)に捺されています。
この巻物は款記により、寛延3年大雅28才の作品。
40才前後まで使われた印章です。
「玉皇香案吏」朱文方印は20才代から40才代まで使われ続けた印章。
使用作品の多い、大雅の代表的な印章の一つです。
詳しくは、《大雅の印③ 「玉皇香案吏」前編》
をご参照ください。
印章と、描き方から
「三岳道者」と号するようになった28才頃の作品と考えます。
本紙 87,5 ×27,1㎝
軸装 166,5 ×40,3㎝
紙本墨画
無地箱
¥330,000 ⇒30%Off ¥231000!!
消費税・送料込
◇
◆9◆
◆和光山水図◆
一番手前に、
水をたっぷり含んだ筆を幾重にも重ね、水面が描かれます。
うっとりするような、水の表現。
ぽっかりと浮かんだ陸地も水分の多い潤った筆致です。
大きな二本の樹。
後ろの樹は、枝を塊として表現しています。
大雅さんには珍しい描き方です。
画面の奥へ、
何も描かれない静かな水面は続いて、
細長い船に乗った人物が際立ちます。
向う岸には森があり、
濃淡をつけた点描は瑞々しく生命力に満ちた木々の緑です。
一枚一枚がキラキラと輝いています。
手前の樹のダミダミとしたおおらかな枝の姿は、
この点描を際立たせるための特別な面的表現のように思えます。
向うの山の岩肌も
滲むほど水分たっぷりの筆で描かれます。
なんなんだろう。
このみずみずしさ。
墨一色の濃淡、
潤った筆致は、
見る者のイメージを強く刺激し、
無限の色の変化を見せる緑の木々が絵の中に現れます。
大雅のおおらかで深く明るい世界観が
存分に発揮された素晴らしい作品です。
上部に書かれた文字のなんて自由な姿!
画と同様に
字の太い細い、緩急を
大雅はとても楽しんでいます。
「前身相馬方九皐」朱文長方印
30才代から使い始め、最晩年まで使い続けます。
池大雅作品集(昭和35年中央公論美術出版)に収められた811作品中、
155作品に捺されています。
現在国宝や重要文化財にしていされている作品にも、
数多く使用されています。
◆この印章の面白いお話はこちらから◆
「霞樵」朱文連印
この印章は、30才代から生涯使われ、最も使用頻度の高い印章の一つです。
池大雅作品集(昭和35年中央公論美術出版)掲載の画作品では、
682作品中146作品に使用されています。
落款の書体、使用印から40歳代の優品と考えます。
時代箱付(箱のサイズがお品と合っていません)
本紙、軸装共にコンディションが良いとは言えません。
特に、作品上方に連続して輪染みが出ています。
画像でご確認ください。
◆他の画像はこちらからご覧いただけます◆
本紙 129,5 ×29,3㎝
軸装 201 ×45㎝
紙本墨画
しかしながら、堪らん良い作品です。
こんなに清澄で潤いに満ちた画世界を作り上げた大雅は、やはり天才です。
¥450000 ⇒45%Off ¥247500!
消費税・送料込
◇
長い文章にお付き合いいただきありがとうございました。
◇
他の作品で、「も少し安かったら手が届くのになぁ!」
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4/24(木)~5/10(土)
11:00~18:00
会期中に休業日・留守の時間がございます。
4月24日(木) 11:00~18:00
25日(金) 11:00~18:00
26日(土) 11:00~18:00(留守の時間有)
27日(日) お休み
28日(月) 11:00~18:00
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30日(水) 11:00~18:00
5月1日(木) 11:00~18:00
2日(金) 11:00~18:00
3日(土・祝) 11:00~18:00
4日(日) 11:00~18:00(留守の時間有)
5日(月・祝) 11:00~18:00(留守の時間有)
6日(火・祝) 11:00~18:00
7日(水) 11:00~18:00
8日(木) 11:00~18:00
9日(金) 11:00~18:00
10(土) 11:00~18:00(留守の時間有)
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骨董水妖
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