高さ 約6,8㎝
胴径 約1,7㎝

銀の板を筒状に丸めて成型した茶巾筒。

松皮菱の上半分の形に、銀を紫色に変色加工した、片身替わりの意匠です。

紫部分には桐が、銀の部分には菊が片切彫りの技法で描かれ、
どちらも花の部分は透しで表現されます。
片切彫りは、一方を深く、遠浅に鏨を入れる技法。
胎の銀板が厚くないとできませんし、一発で、図案通りに文様を刻まねばなりません。
高い彫銀技術が求められます。
模様に印影ができ、彫金にして絵画的な豊かな表現です。

底の裏の中央を菱型に凹ませ、
「純」と手作業で彫り込まれています。
時代が下がると、純銀製には「純銀」の刻印を捺しますが、
古い時代のお品には、施されません。
過渡期のお品でしょう。

銀の板が厚く、ずっしりと重いです。

網仕覆が付随していますが、
糸が劣化して、もろもろと落ちつつあります。

¥90000
消費税・送料込

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銀菊桐透かし茶巾筒
   

 



底裏