径 約6,1㎝
高さ 約6,5㎝
底径 約2,7㎝
江戸時代
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様々な大きさ、いろんなアングルの蟹が、
全部で27匹。
朱漆で描かれた大きなのは、ハサミに銀が蒔かれています。
一見見えにくいですが、
黒漆の蟹もいます。
地には面に凸凹があって、
とても細かな青貝の粉が全面に施され、奥ゆかしく光ります。
うんと遠くの、等級の低い星々の様です。
時代のある塗り物には、独特の落ち着きがあります。
「作家」が作った自称芸術品というような変な自意識がなく、人懐こく、
触るのに躊躇が要らない感じです。
なんでこんなに蟹をいっぱい描いたのかな。
余談ですが、漆かぶれには、沢蟹をつぶした汁を塗ると治るんだそうです。
松田権六(初の漆芸の人間国宝)さんがご自身の著作に書かれています。
内側は塗り直された形跡があり、
手取りが重いです。
箱無
この形が実際の見た目に近いです
蓋裏/ 厚く塗り直された感じです
内側/ 塗り直された形跡です
裏
黒い蟹