本紙 32 ×60,5㎝
軸装 119 ×69,8㎝
紙本淡彩

塩川文麟
文化5年(1808)~明治10年(1877)

幕末の京都を代表する絵師の一人。
京都・安井門蓮華光院門跡とつながりの深い家系。
後に、同門跡お抱え絵師となる。
岡本豊彦(呉春門下/1773~1845)門。

皇女和宮の将軍家輿入れの際、
文琳が手鑑として近江八景を制作したそうです。

紙面いっぱいの大きな鯛!
頭から尻尾まで50㎝もあります。

なぜか、釣り針をくわえています。

落款の年紀「辛未」は明治4年(1871)、
文麟63歳。
「可竹老人」の《可竹》は、文麟の別号です。

簡単な筆であっさり描かれていますが、
見事なデッサン力と、綺麗な色。

細い笹の枝に糸がちょっとだけ見えています。
虚実の入り混じった、
迫力ある鯛の絵です。

辛未冬十二月廿日
可竹老人文麟筆

本紙に折れや汚れ、
軸装に汚れ傷みがございます。
画像でご確認ください。

無地箱付
汚れがございますが、
非常に良い材で、僅かに甲盛の上等な箱、
おそらく誂え箱です。

《お買い上げありがとうございます》

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塩川文鱗筆鯛之図


 軸装裂がまくれてきています。